フルサイズのミラーレスカメラ市場が加熱してきています。
先立って販売されているソニーのα7・9シリーズから、
2018年9月28日ニコンからZ7が
2018年10月25日CanonからEOS Rが
発売されました。
2018年度版のミラーレスカメラ市場のシェア率は、OLYMPUS40%・Canon31%・SONY29%と三つ巴で、これまでのフルサイズミラーレスカメラの市場は、ソニーの独占でしたが、そこにニコン・キャノンの参入によりこのグラフがどう変わっていくかが見ものです。
これまでに一眼レフカメラ業界を牽引してきたキャノンとニコンがフルサイズミラーレスカメラ市場に参入したことで、ミラーレスカメラに興味を持った方も多いと思います。
本記事では、ソニーのα7RⅢ・ニコンのZ7・キャノンのEOS Rの機能面を徹底比較して、どれを選ぶのが正解かを筆者的に考察します。
目次
各社の特徴
まず、基本的な各社メーカーの特徴をおさらいします。
Canonキャノンの特徴
- 人物撮影が得意
- 暖かな色が特徴
- オートフォーカスが早い
- EFマウントの交換レンズが豊富
- 初心者でも操作・設定しやすい
- 一眼レフ動画の先駆け
- ユーザーが多い
Nikonニコンの特徴
- 風景撮影が得意
- 見たままの色を再現する『記録色』が特徴
- 精度の高いオートフォーカス
- 操作のカスタマイズが細かくできる
- 交換レンズが豊富
SONYソニーの特徴
- フルサイズミラーレス一眼の先駆け
- 業界最小・最軽量
- オートフォーカスが早い
このようなメーカー的特徴があります。
ソニーのα7RⅢ・ニコンのZ7・キャノンのEOS R 性能比較表
PC用↓↓
ソニーα7RⅢ | ニコンZ7 | キャノンEOS R | |
有効画素数 | 約4240万画素 | 約4575万画素 | 約3030万画素 |
ボディ内手振れ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | 光学式手ブレ補正 |
センサーサイズ | フルサイズ ExmorR CMOSセンサー | フルサイズ CMOSセンサー | フルサイズ CMOSセンサー |
記録媒体 | デュアルスロット メモリースティック SDカードなど | シングルスロット XQDカード | シングルスロット SDカードなど |
レンズマウント | Eマウント | Zマウント | RFマウント |
ファインダー視野率 | 100% | 100% | 100% |
ISO感度 | ISO100~32000 | ISO64~25600 | ISO100~40000 |
連写速度 | 最高約10コマ/秒 | 最高約9コマ/秒 | 最高約8コマ/秒 |
測距点 | 425点 | 493点 | 5655点 |
本体重量 | 657g | 675g | 660g |
ムービー | 4K・FullHD | 4K・FullHD | 4K・FullHD |
モニター | チルト式3.0型TFT液晶モニター | チルト式3.2型TFT液晶モニター | バリアングル式3.2型TFT液晶モニター |
USB給電 | ○ | × | × |
Wi-Fi接続 | ○ | ○ | ○ |
価格(2018.11月現在) | 311,800円 | 398,340円 | 230,850円 |
スマホ用↓↓
ソニーのα7RⅢ・ニコンのZ7・キャノンのEOS R 外観比較
本体正面
ソニーα7RⅢ
ニコンZ7
キャノンEOS Rの順
3機種を並べると、
ソニーとニコンには本体正面のグリップ上にダイヤルがあります。
本体背面
ソニーα7RⅢ
ニコンZ7
キャノンEOS R
背面は、こんな感じです。
キャノンには新搭載のマルチファンクションバーがあります。
本体上部
ソニーα7RⅢ
ニコンZ7
キャノンEOS R
本体の上面には、ニコンとキャノンにはモニターが付いています。
モードダイヤルはソニーとニコンに付いていますが、キャノンはボタンで変更可能です。
そして、キャノンは持ち手の部分の深さが目立ちます。持ちやすそうですね。
液晶の稼働
ソニーα7RⅢ
ニコンZ7
キャノンEOS R
ソニーとニコンはチルト液晶。
キャノンはバリアングル液晶。
個人的にはバリアングル液晶のほうが使い勝手いいですね。
ソニーのα7RⅢ・ニコンのZ7・キャノンのEOS Rの対応レンズ
本体の比較をここまでしてきました。
本体につけるレンズはどれだけあるのか。
ソニーα7RⅢ | ニコンZ7 | キャノンEOS R | |
発売レンズ本数 | 177本 | 3本 | 4本 |
2018年11月現在、ニコンもキャノンも発売したばかりなので、対応のマウントでのレンズはこれだけ差が出てしまいます。
ソニーは先駆けとあって、ソニー純正のものから他社製のものまで幅広くあります。
しかし、ニコン・キャノンはこの3本・4本しか使えないのかと言われるとそうではありません。
マウントアダプターを使用することで、これまでに発売されたレンズを使用することができます。
キャノンであれば公式から70本ほど上のマウントアダプターを使うことで、これまでのレンズを使うことができるので、一眼レフからの乗り換えもできそうですね。
ニコンもキャノンのまだ発売されたばかりなので、レンズの本数は劣りますが、今後どちらもかなりの本数のレンズが開発されていくことでしょう。
ソニーのα7RⅢ・ニコンのZ7・キャノンのEOS Rおすすめはコレ!
2018年11月の現状のおすすめ機種となると・・・
やはりソニーのα7Rですね!
価格面ではキャノンが圧倒的に安いですが、スペック・レンズの豊富さ・記録媒体のデュアルスロット・USB給電などがニコン・キャノンよりも優っています。
筆者はキャノン派ですが、まだまだ発売したばかりなので様子見といったところです。
これまではソニーが独占してのフルサイズミラーレス市場でしたが、ニコン・キャノンが参入することでどんどんアツく技術面の開発競争が行われると思います。
ニコン・キャノンの少ないレンズもどんどん発売されることが予想されますし、3社ともいろいろな戦略を練ってくると思うのでこれからに期待です。
個人的には、キャノンのEOS Rからさらに高性能のモデルが開発・発表されると思っています。(EOS Rは現状のEOS 6Dポジションで、EOS 5Dになり得る機種を開発中みたいな・・・。)
今後のフルサイズミラーレス市場に目が離せないですね!!
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