2018年10月25日に発売された、Canonの新しいカメラ。
その名も『EOS R』。
フルサイズのセンサーサイズを搭載したミラーレス一眼として登場したこの機種は、ソニー・ニコンに続いて登場したフルサイズミラーレスとして注目を集めています。
それと一緒に登場したのが、今回紹介する『RFマウント』。
本記事では、新登場のRFマウントについて解説していきます。
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RFマウントとは
Canonの
- 一眼レフカメラにはEFマウント
- ミラーレスカメラにはEF-Mマウント
と呼ばれるレンズマウントがこれまでにありました。
今回登場した、フルサイズミラーレスカメラ『EOS R』の登場により、上記のレンズマウントとは別のレンズマウントでEOS R・フルサイズミラーレスのために開発されたマウントとして『RFマウント』が登場したのです。
コントロールリングの採用
RFマウントで新たに採用されたのがコントロールリング。
絞り・シャッタースピード・ISO感度・露出補正のどれかを自分で割り当てて設定できるコントロールリングを採用しています。
撮影に応じて設定を変えることで撮影の幅を広げてくれます。
レンズ内径54mm
RFマウントは他者のレンズと比べてどう違うのか・・・。
それは、レンズの内径が54mmと大口径になっています。
EFマウントも採用している54mmの大口径の内径は、レンズの大きさを抑えながらも性能の高いレンズを作り出すことができます。
一般的に、ミラーレスカメラになるとレンズサイズの縮小を狙うことが多いのですが、Canonはそこを変えず、マウントの小型化ではなく、EFマウントの大口径54mmを継承することが最良の選択だと書かれています。
電子接点の変更
さらに細かく変わった部分は電子接点。
EFマウントの8点から12点へと大幅アップ。
これにより、フォーカス、ズーム、絞り、手ブレ補正、レンズの諸収差などの情報を、瞬時にカメラ側へ伝達することができるようになりました。
ショートバックフォーカス
RFレンズの性能を発揮させるシステムとして、ショートバックフォーカスというシステムを採用しています。
カメラのセンサーとレンズの接点を近づけることで光学設計の自由度を高めることができます。
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RFレンズの性能とセンサーによってこれまで以上の高画質を発揮できるようになっています。
ミラーレス化によりカメラ・レンズのシステム全体の小型化に成功するために欠かせないシステムです。
RFマウントで登場した4種類のレンズ
2018年10月26日時点で発表されているRFレンズの種類は以下の4本です。
- RF 24-105mm F4L IS USM
- RF 28-70mm F2L USM
- RF 50mm F1.2L USM
- RF 35mm F1.8 Macro IS STM
RF 24-105mm F4L IS USM
- レンズ構成:14群18枚
- 最短撮影距離:45cm
- フィルター径:77mm
- サイズ:φ83.5 × 107.3mm
- 重さ:700g
- 2018年10月25日発売
- 希望小売価格:155,000円(ケース・フード付き、税別)
- キヤノン:RF24-105mm F4L IS USM|概要
標準ズームレンズとして発売されたレンズです。
5段分の光学式手ブレ補正機構でこれまで以上にレンズの手ブレ補正に強くなりました。
また、これまでのLレンズと同様に防塵防滴になっているので、撮影環境を選ばず撮影することができます。
RF 28-70mm F2L USM
- レンズ構成:13群19枚
- 最短撮影距離:39cm
- フィルター径:95mm
- サイズ:φ103.8 × 139.8mm
- 重さ:1430g
- 2018年12月下旬発売予定
- 希望小売価格:420,000円(ケース・フード付き、税別)
- キヤノン:RF28-70mm F2L USM|概要
ズーム全域で開放F値2のめちゃくちゃ明るいレンズです。
これまで以上の神レンズと呼ばれる日も近そうです。
その分値段が高いですが、売り切れ続出となりそうですね。
RF 50mm F1.2L USM
- レンズ構成:9群15枚
- 最短撮影距離:40cm
- フィルター径:77mm
- サイズ:φ89.8 × 108.0mm
- 重さ:950g
- 2018年10月下旬発売
- 希望小売価格:325,000円(ケース・フード付き、税別)
- キヤノン:RF50mm F1.2L USM|概要
こちらは単焦点レンズで、F値が1.2!
明るいレンズでかなりおもしろい写真が取れそうです。
RF 35mm F1.8 Macro IS STM
- レンズ構成:9群11枚
- 最短撮影距離:17cm
- 最大撮影倍率:0.5倍
- フィルター径:52mm
- サイズ:φ74.4 × 62.8mm
- 重さ:305g
- 2018年11月15日発売予定
- 希望小売価格:75,000円(税別)
- キヤノン:RF35mm F1.8 マクロ STM|概要
上記の3本のレンズと違って、こちらはLレンズではないものの、唯一のマクロレンズとして使い分けができる1本です。
価格面も他の3本に比べて非常に安くなっているので、入りの1本として買われる方が多そう。
RFレンズの撒き餌レンズとも言われています。
EFレンズは使える??
これまでに他社製品もあわせると数百本以上のレンズが登場していた、EFレンズ。
EOS Rの購入とともにRFレンズを購入。さらに今までのように取り揃えていく。となるとかなりの出費になります。
これまでのEFレンズは使えなくなるの?と聞かれると、そうではない!というのが答えです。
EOS Rへの変更後も専用のアダプターを使えばEFレンズを使うことができます。
EFおよびEF-Sマウントレンズを使えるマウントアダプターは、EF-M、CN-Eレンズ(EFシネマレンズ)を除くEFレンズが装着可能となっていて、70本以上が使えるとしています。
EFレンズ取り付け可能!マウントアダプター
発売されるマウントアダプターは4種類。
- マウントアダプター EF-EOS R
- コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R
- ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A 付
- ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A 付
マウントアダプター EF-EOS R
小型・軽量なベーシックなタイプになっています。
コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R
RFレンズのように、アダプター部分にコントロールリングを備えたタイプになっています。
ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A 付
レンズ前面にフィルターネジがないレンズでもフィルターワークを可能とするアダプター。
円偏光フィルターが付属しています。
ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A 付
付属のドロップインフィルターが可変式NDフィルターになったものです。
ドロップインフィルターは
- 円偏光フィルター
- 可変式NDフィルター
- クリアフィルター
の3種類が別売りとなって登場します。
RFレンズとは まとめ
今回登場した、フルサイズミラーレスカメラ『EOS R』の登場により、フルサイズミラーレスのために開発されたマウントとして『RFマウント』が登場しました。
新発売のレンズも4本とこれからRFレンズが少しずつ発売されていくことでしょう。
ソニーからはじまったフルサイズミラーレス市場ですが、年々増加していて、ニコンの参入・キャノンの参入でこれからさらに盛り上がりそうです。
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