一眼レフカメラを購入して、オート撮影で撮影して他のモードでの撮影はどうしたらいいの?とお悩みの方が、この記事に辿り着いていると思います。
一眼レフカメラには、
- オート撮影
- マニュアル(M)撮影
- 絞り優先(Av)撮影
- シャッター速度(Tv)撮影
に初心者モデルにはシーンに合わせた撮影モードもついてきます。
基本的にはオート撮影以外の3つのモードで撮影するのですが、本記事では絞り優先撮影とは何か・使い方まで徹底解説していきます。
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目次
絞り優先モード(Av)とは
名前の通り、絞り=F値を自分で設定して撮影できるモードになります。
F値については、F値とは?ボケのある写真を撮るために必要な一眼レフ用語解説にて解説していますので、参考にしてください。
F値を自分で設定し他の項目=ISO・シャッタースピードは自動設定になります。
F値とISO・シャッタースピードの関係
上述の通りF値を設定して撮影していく絞り優先モードは、ISOとシャッタースピードが自動設定になります。
ISO・F値・シャッタースピードは写真の明るさに密接に関係しています。
絞り優先モードでの撮影の際には、F値が固定になるので、明るさの調節はISO感度とシャッタースピードで調節するようになります。
明るいところでの撮影は、F値固定のため、カメラ内でISO感度を下げ・シャッタースピードは早くすることで調節します。
逆に、夜間などの暗いところでの撮影は、F値が固定のため、カメラ内ではISO感度を上げ・シャッタースピードは遅くすることで調節します。
このようにF値にあわせてカメラ内でISO感度・シャッタースピードで明るさを調節しています。
絞り優先撮影の使い方
絞り優先撮影は、F値を調節することでボケを調節して撮影することができます。
写真のボケはF値が小さいとボケやすく、大きいとボケにくいのが特徴です。
ボケのある写真を撮りたい場合はF値を小さく、ボケのない写真を撮りたい場合はF値を大きくするのが基本です。
F値が変わるとボケが変わる
F2.8で撮影。クマの後ろにあるサボテンはボケます。
F4.0で撮影。クマの後ろにあるサボテンはボケていますが、若干F2.8よりボケが少なくなります。
F5.6で撮影。クマの後ろにあるサボテンはまだボケていますがだいぶボケの感じも少なくなっています。
木の鉢はピントがあっている部分もあります。
F8.0で撮影。クマの後ろにあるサボテンにピントがあうようになりボケが少なくなってきました。
F13で撮影。ここまでくるとサボテンにボケはなくなりました。
F22で撮影。クマの後ろのサボテンのみならず、うしろの棚扉などもボケが少なくなっています。
このようにF値が変わると写真のボケかたも全然変わります。
[box class=”red_box” title=”ボケの調節はF値の調節”]
ボケさせたい場合はF値を小さく=できればF4以下。
ボケさせない場合はF値を大きく=F8以上。
で設定するとボケの使い分けができます。
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撮影状況にもよりますが、F8はボケをなくすだけでなく、ISO感度は上がり過ぎず・シャッタースピードも遅くなり過ぎないちょうどいい設定です。
絞り優先モードの撮影の注意点
手ブレに注意
上記で説明してきましたが、夜間などの暗いところでの撮影は、F値が固定のため、カメラ内ではISO感度を上げ・シャッタースピードは遅くすることで調節します。
その時はシャッタースピードが遅くなるために手ブレが起こることがあります。
暗めの場所だけでなく、シャッタースピードがどの程度になっているかを確認しながら撮影しましょう。
ノイズに注意
シャッタースピード同様ISO感度も自動設定される絞り優先モードでの撮影は、暗いところではISO感度が上がりすぎることによる写真のノイズに注意が必要です。
ISO感度は絞り優先モードでは基本的に自動設定ですが、自分でも設定することができます。
(設定するとシャッタースピードで調節するため手ブレに注意しましょう)
ISO感度も上がり過ぎないように確認しながら撮影しましょう。
写真の明るさに注意
絞り優先モードでの撮影は、写真をボカすためにF値を低くすると写真が明るくなったり・カメラ内で明るさを調節してしまい思った明るさが出ないことがあります。
そのときには、露出補正をうまく使って、写真自体の明るさを調節しましょう。
[box class=”white_box” title=”合わせて読みたい”]
露出補正とは?写真の明るさを調節して表現力アップ!一眼レフ用語解説
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絞り優先撮影 まとめ
絞り優先モードでの撮影についてまとめてきました。
- 絞り優先はF値を固定して背景ボケを調節できる撮影モードです。
- 背景をボカしたいときはF4.0以下・ボカさないときはF8.0に設定。
- 撮影のときには、ISO感度・シャッタースピードは自動設定になるけど、自分でもしっかり確認することで、手ブレ・ノイズを防ぐ。
- 明るさの調節は、露出補正で行う。
というところがポイントになります。
絞り優先モードは写真を撮る上で基本になるモード撮影です。
この撮影を極めていくことでF値の感覚など撮影技術が上がること間違いなしです。
ぜひいろいろ試して撮ってみてください。
ではっ!!
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